2011年8月27日土曜日

いろいろな

 社会福祉法人釜石保育園(関係教会 新生釜石教会)は、3月11日園舎を津波が突き抜けました。6キロ以上離れているのでしょうか、3月末で閉園となった幼稚園舎をお借りして保育を続けてきました。3月はもちろん、新年度4月になっても定員を満たすことなく保育を続けました。最近は多くの子供たちが集い定員までの園児が与えられています。ただいつまでも借家でいることはできないのですが、津波被害を受けた元の場所には建築することができず、土地を別の場所に求めることになるのですが、いかんせん、狭い地域と行政の遅れが・・・・・。 (地震だけの場合と 津波の場合の差がここに現れます。再び津波の被害を受ける可能性のある場所に園舎も教会も建てられません) 
 園長は明るく、こどもたちから元気をいただいてますと 話しています。

  藤原園長









奥羽教区事務所に兵庫教区長田センターよりお出でになりました。この日は奥羽キリスト教センター運営委員会があり、充分な時間を取れなくて申し訳ありませんでしたが、面談することができました。奥羽教区事務所で主事補や事務員が働く中で、それこそ歯に衣着せず話すので驚かれていたようですが、奥羽教区は全て情報をオープンにしています。いつでも同じように話していますからと、そのまま面談しました。兵庫教区の皆様にも支えられていますことを感謝しています。

   長田センターの柴田主事

チャイルド ファンド ジャパンの協力に感謝

3月末から支援物資を奥羽キリスト教センターチャペルを利用して集め始め、各地から毎日何十箱と届くようになりました。仕分けをし、被災地への発送を盛岡市内の教会員の協力を得て行っていました。4月になり、その量は予定してスペースをほぼ全部を埋めるほどになりました。5月には教区総会を行わなければならず、思案していました。チャイルド ファンド ジャパンの小林事務局長から申し出があり、協力していただきました。本当に感謝でした。5~8月まで奥羽教区事務所の直ぐそばに倉庫として一部屋借りてくださり、奥羽教区の活動を支援して下さいました。支援物資の全てを配布し、清掃の後、8月23日部屋を返還しました。
 さら、チャイルド ファンド ジャパンの働きは 大船渡教会と協力することとなり、被災者の聞き取り調査(酪農大 大学生) 仮設住宅での協力(青山学院 大学生)やベンチつくりなどを続けておられます。もちろんチャイルドファンドジャパンの独自の活動といえばそれまでですが、大船渡教会の活動も協力くださり、市民からは両者の働きを一つに見て、感謝しておられるのです。

   小林事務局長へ感謝の辞

   状況の説明と感謝



    返還する部屋の確認 

宮古教会の様子

 牧師が岩手キリスト教学園の常任理事会のため出張中 支援物資は順調に出ています。ただ奥羽教区としての支援物資収集は終わっていますが、すでの各教会に運びまたは直接送られたものを配布しています。もちろん地域の商店街に迷惑かけないよう配慮しつつ行っています。
 今回、シアトルから3名お出でになりここでの活動を始めようとされています。どこでも同じですが教会は宿泊の場所のみの協力をしています。教会員や地域の方がは、YMCAの活動にできる限りの協力を続けています。
  礼拝堂や牧師館の応急処置の計画を検討しています。抜本的なことは少なくとも2年ぐらい先のことでしょう。


  整理されて選びやすくなっています。


   オリエンテーション中 宮古教会のこと 市内のこと 活動のこと YMCAのこと それぞれについて了解の上でボランティア活動は始まります。


    シアトルからの3名に説明

  YMCAの働きに感動し 教会での食事つくりを申し出られた方々

   一人になっても食事つくりを続けた教会員 「自分なんて何も・・・・・」と言いつつほとんど毎日教会に来ています。

新生釜石教会の様子

  牧師が出張中(16~24)です。 テントの中では話す人が集り、道行く人に声をかけています。神学生も留守を守っています。 ただここに座ることも大切なのでしょうが、声かけをするのなら仮設住宅にいる方への声かけボランティアが必要でしょう。   まだ内装の応急工事が始まっていません。そろそろ教会員の意見を聞き、寒さが来る前に対処することが大切でしょう。 

  赤テント 

   このテントも  

大船渡教会の様子

救援活動として大船渡教会を宿泊に利用される方は多いのです。もちろん教会としても協力しています。このことが地域にあって仕えるものとしての一つのかたちです。当然ながら礼拝を守ることに全力を注いでいます。 3月11日から9月で半年になります。この間に牧師の交代があり、就任式を行い、新しい歩みを始めたのです。9月11日午後2時46分 日本基督教団として祈祷会と記念の礼拝を大船渡教会を会場に行う予定です。集える方はどうぞ一緒に祈り礼拝を奉げましょう。




   同志社 神学生 

   仙台から一緒にこられた

   大韓イエス教長老会からもお出でになっています(左)


   ではまた、・・仙台のエマオ(東北教区)まで

2011年8月18日木曜日

もう一度お願いします

 全国各地の方々が、奥羽教区の被災地の教会を覚えてくださることは、本当に感謝です。ただ、ここでちょっと考えてください。まことに失礼ながらこのようなことを書くことになりました。

 被災地の教会を励まし、牧師や信徒が疲れているだろうからと言った理由なのでしょう。なぜか、礼拝説教をしますという申し出が続いています。このようなものは小職に連絡はありません。直接被災教会に、牧師にされます。しかし、礼拝説教を牧師ができないのではありません。むしろ被災当初ならできないこともあったでしょう。すでに日常を取り戻すために、礼拝を奉げることが続けられています。そこでは主任担任教師が今必要な御言を聞き、取り次ぐと言う業が続けられているのです。

  主任担任教師が説教する、このことはますます教会としての日常を確かにすることです。しかし、説教の申し出に対して被災教会はなかなか断ることができないのです。多くの申し出が続くと、毎週の礼拝は、所謂 特別な事柄となってしまいます。顔見知りでもなく、また顔見知りでもずっと交わりのなかった方がお出でになられると、教会員はどうしても構えてしまいます。 これは逆に疲れを覚えることになります。

 奥羽教区内の牧師でも、要請に応えるかたちで教区を通して調整しながら説教に出かけているのです。
 どうか、こちらからの要請に応えてほしいのです。もう一度書きますが、説教の申し出があると、被災教会は断ることができないのです。

 今こそ被災教会を支えるためにそれぞれの地で祈ってほしいのです。

 なんとも失礼な言い方ですが、説教の申し出は差し控えてくださいませんか。
                                   奥羽教区総会議長
                                       邑原宗男

宮古教会の様子

  地区以外からの訪問者も多く、地区内教会の訪問に教会員は談笑することができました。
  活動は地域の方々が休みを取っている期間も継続されています。また地域のイベントへの参加の要請があり、牧師も出かけます。教会の働きとして行われているYMCAを通しての活動は、地域の中における教会の歩みを支えるものとなっています。
  今後礼拝堂の応急処置を開始することを確認しようとしています。最終の決定をする前にまず応急処置を施し、当面の安全と便利な利用のために建物を整えようとしています。抜本的な判断は2年以上かかるでしょう。

   土沢教会からの訪問者と教会員


 土沢教会からの訪問

   教会員との談笑


    互いに確認しあって


    午後の作業に出かけます


  泥をかき出す作業で見つけた品物を丁寧に洗い所有者に返還する準備をするYMCAの責任者


  暑さは極限 すずめの水浴び


   ひまわりは大きく育ちました  森分牧師姉弟



   被災後に蒔かれたひまわり

新生釜石教会の様子

 牧師は出張中です。集る方々はテントを利用しつつ過ごしています。
 暑さの中での働きも続けられ、多くの訪問者を迎えつつ、過ごしています。ただ、仮設住宅がちょっと離れていますから、避難所からこられていたときより、被災された方々の足は遠のいています。
さまざまな集まりが計画されています。

   暑さの中 テントで話す

    訪問者ノート



 この車は教会の駐車スペースの停まっています。不思議にも募集の広告をしている方なのでしょう。?!・・・・

千厩教会の様子

14日 逝去者記念礼拝を現礼拝堂の最後の使用として行いました。
 千厩教会の50年以上の働きがこの崖を利用して行われ続けましたが、今後の移転に向けてよりよき道が開かれるように祈るばかりです。
 教会員たちの協議が何よりも大切ですし、決断をすることができるよう支えて行きたいのです。地区も教区も、さらに教団全体も祈っていることを信じて決断してほしいものです。

  礼拝に集った関係者

    みんなで一緒に 


大船渡教会の様子

  支援物資配布を終了し、小学生への学習会会場を提供。酪農学園大学生たちは楽しく過ごすための準備をしていました。 東京聖書学校の神学生たちは16日までボランティア活動を社会福祉協議会を通して続けました。
  大船渡教会はやっと固定電話が復旧しました。ホームページも立ち上げています。
  訪問者は多く、活動予定者も8月中はすでに満杯です。
  カトリック教会と協力して ケセン語聖書の配布が計画され、準備中です。
  地域への働きが新しい伝道協力をも生み出しています。

  自由研究について  ブラックホールは・・・・・・・   難しい話をしていました。


  夏休み学習会へ参加の小学生


   酪農学園学生ボランティア


   学習会の準備中 (酪農学園)


  東京聖書学校の神学生と深谷先生  ボランティアを終えて



  では また

  神学生たちは大三沢教会と舘坂橋教会の訪問のあと帰られる予定

2011年8月13日土曜日

農村伝道神学校からの訪問

 農村伝道神学校から理事長と校長が卒業生たちの訪問と被災教会への祈りのために公式に奥羽教区を訪問されました。被災教会のために奥羽教区へ神学校からの祈りと献金が届けられました。

 江刺教会で  髙柳富夫校長  禿準一理事長

宮古教会の様子

宮古市街地から少し離れるとまた違う状況です。田老地区はまるで「万里の長城」かといわれた防潮堤でしたが、それを超えて津波は町並を壊滅にしました。仮設住宅が便利なところにあると良いのですが、リアス式海岸ですから平地が少ないのが実情です。
 盛岡YMCAはボランティアセンターとして教会を拠点として活動を続けています。大阪からこられた方々から懐かしいお名前を聞くこともできました。
 関西学院大学神学部の神学生が学びのときをもちました。また韓国からこられた方々も教会に泊まられ、YMCAをとして、自宅の片付けを始めた方々の支援を行っています。
 また大分県別府 より森分和基牧師のご両親がこられ、教会員との交わりを持っておられます。

  津波が超えるとは    まして壊れるとは考えていなかったでしょう 高く大きく長い防潮堤

   山側にある仮設住宅

    路線バスが走っていますがこの地域も壊滅状態です



   大阪からのボランティアです




  森分牧師のご両親 教会員との交わりの時

新生釜石教会の様子

訪問者が多く、そのような中で農村伝道神学校の神学生 関西学院大学神学部の神学生が学びの時をもっています。教会も牧師も教会員はもちろん多くの釜石市民も被害を受けた第二次世界大戦時の釜石への艦砲射撃を覚える集い(8月9日)もこの被災状況の中でも持たれ、本当に主にある平和を祈り求める教会の歩みをますます大胆にと祈るばかりです。礼拝堂の応急処置が停まっていますが、この機会に、教会員が充分な話し合いができるように祈ります。教会は多くの訪問者を迎え、講演会やコンサートが計画されています。

    関学神学生 テントで話しを聞く

   昼食の準備をする関学神学生


   作業に出かける準備中の関学神学生


   多くの訪問者 懐かしいお名前もあります



   この日は霧が多く 吉里吉里の海岸では前方視界不良  海から霧が立ち上っています。海風に乗って陸地にせまってきます。

大船渡教会の様子

 教会を宿泊の拠点として活動が続けられています。東中国教区(鳥取と岡山の高校生に付き添いの大人)朝の祈りをもって社会福祉協議会の作業工程に従って行いました。同時におられたオンヌリ教会の方々は、集会の案内などもされました。この方々の活動の後に、東京聖書学校神学生が15日まで、また酪農学園学生ボランティアと、じつに途切れることなく拠点としての働きが続けられ、ここにこそ教会がありますと証しされています。地域の方々も教会の働きを受け入れています。
 村谷正人牧師は埼玉地区の修養会に招かれ出かけてきました。さらに教会員の働きとなっている「NPO法人さんりくこすもす」への支援も教区を通して届けられています。













  東中国教区 鳥取東部地区 八頭教会田中寿明牧師 

   今日は最後の作業ですと安全を祈って


    作業の準備


   社会福祉協議会に出かけて今日の作業に



     青山学院大学の活動の資材が乗せられています。 


    東京聖書学校の神学生    他に2名と教師 社会福祉協議会を通して活動中




    「NPOさんりくこすもす」のリサイクル作業所で 村谷正人牧師と里見さんと東京からのお友達
  教区を通して支援金(指定献金)が届けられました。

第4回教団救援本部会議

8月5日 東京山手教会に於いて救援本部会議が開催された。
各報告には放射線情報を発信している片岡輝美さんや東北教区エマオでの活動を震災直後からつづけられた野田沢さんの報告もありました。
 社会委員会 募金の終了に伴う報告(今後各教会伝道所への送付あり)や本日としての募金活動やシンポジュウムについて確認されました。
 震災から半年になる9月11日(9月第2主日)にむけて石橋秀雄教団総会議長の談話を発表することtなりました。

  会津での活動について報告中     





    教区報告をする高橋和人東北教区総会議長  震災 津波 原発事故により放射性物質と課題の大きさを報告。 関東教区、東北教区、奥羽教区 並びに東京教区などと被災教会の被害状況を確認し、必要な資金(教会のみでも) を合計する少なくとも10億円は超えます。自己資金のある教会は少なく、むしろ、どこから手を付けることができるかと苦慮するばかりです。




 奥羽教区では 地震の被害の大きいため移転しなければならない千厩教会  津波による被害を考慮すると移転が必要と判断される宮古教会、新生釜石教会  これら3教会の再建には少なくとも合計2億9千万円。 これらの教会に自己資金などあるはずがない。教区として教会強化推進会計規定の中で考えることになる。これだけでは充分でなく、今後震災特例を考える必要がある。


いずれにしても、大きな礼拝堂をと考えているのではない。2003年の三陸南地震で被災し再建した土沢教会の規模を参考に算定したものである。教会員も牧師も安全に礼拝を奉げ、主から与えられた恵みの証しとして、地域への救援活動を担える教会となりえるように願っている。






 8月10日 石橋秀雄教団総会議長より 常任常議員会において、9月11日午後大船渡教会を会場に《11246祈りの時》礼拝を行うこととなった旨連絡があった。

2011年8月7日日曜日

宮古教会の様子

 宮古教会での被災状況と救援活動について聞くことができました。常駐していますYMCAの方々は出かけておられ留守でしたが、北支区からお出でになったメンバーにはYMCAで現在働いている方、かつて働かれた方々がおられ、教会との協力関係に感謝の声がありました。
 夏期活動として集ってくるボランティアや関西学院大学神学部からの神学生との交わりも予定されています。

 森分和基牧師のご両親やご兄弟家族のお出でになっていました。

    津波と救援活動について説明する森分和基牧師

   北支区のメンバー



   参加された現職のYMCA職員

   城西教会牧師も一緒でした



   活動から帰ってきたボランティアを出迎える 森分牧師のお母さん